なるほど、むしろ被災地派遣のほうがよかったのかも―中国自衛隊派遣問題

結局見送りになりましたね。

テントや毛布の提供を求める中国側に対し、自衛隊に対する反発を懸念した日本側が運搬手段について相談すると、中国側は、北京や成都などの空港まで自衛隊機が物資を運搬することを認める意向を示したという。


中国では、インターネット掲示板自衛隊を旧日本軍と結びつけ、派遣に反対する意見が相次ぐなど、強い反発が出ていた。今回の地震ではすでに米国、ロシア、パキスタンの空軍機が被災地向けの援助物資を運んでいるが、中国政府も国内世論の反応を見て、日本の自衛隊機の受け入れは難しいと判断したと見られる。


 北京の日本大使館関係者にも、中国側から「自衛隊が派遣されると国内世論が持たない」という声が寄せられていた。


自衛隊機派遣を見送り、世論配慮の中国側が受け入れ難色 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

一番ありそうな話っていうのは、助けに来てくれるなら誰でもありがたい状態の被災地での「感じ」としては日本機の受け入れが出来そうだったけれども、被災地から遠く、あれこれ考える余裕があってかつ実際に日本機を受け入れる成都や北京あたりの世論が悪い方向で盛り上がりそうだったので止めざるを得なくなったというところだろうか。


ただ、より陰謀論的に深読みをしみてると、もともと中国のどの筋が「派遣OK」を言い出して、「派遣まずい」を言い立てたのがどの筋かが問題になってきそう。普通に考えれば、「まずい」とか「いやだ」とか言い出したのは人民解放軍だろうなと思うわけですが、ええ。