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自衛隊機、中国へ

大前提として、終風翁がなにかで書かれていた、ミャンマーも含め、体制がなんであれ自然災害であんな風に人々が亡くなっていいはずがない、ということを書いておきたい。


さて、自衛隊である。「中国が自衛隊派遣を要請」とネットニュースを一見したときにはおったまげた。いくら大災害でせっぱ詰まっていようと、日の丸つけた迷彩服が闊歩できるほど日中感情って良くないだろって。それが輸送機の派遣と続報を聞いて、あーと思い、海外から中国国内への物資輸送と聞いてさらに得心がいった。

 政府関係者によると、派遣を検討しているのは航空自衛隊小牧基地(愛知県)に配属されているC130輸送機。提供するテントや毛布の数に応じ、複数機の派遣も検討している。中国側との調整が整い次第、できるだけ早い時期に派遣する方針だ。

 中国国内に自衛隊機が入るのは、首相が訪中する際などの政府専用機を除いて例がない。中国側が自衛隊受け入れを容認する背景には、地震による被害が予想以上に大きく外国に頼らざるを得ないとの事情に加え、日中関係の改善や両国間の防衛交流が最近になって活発化していることがあるとみられる。


asahi.com:自衛隊機、中国派遣へ 救援物資を輸送 四川大地震 - 政治


実際のところ、中国の戦術輸送というか、亜幹線くらいのレベルでの航空輸送力ってそれなりで、本来なら諸外国の助けを必要とするほどではない。人民解放軍の輸送機戦力は次くらいだと見積もられている

機種名 搭載量の目安 機数 備考
Y-11/12 1トン級 23
Y-8(An-12) 20トン級 48 航空自衛隊のC-130に匹敵
Y-7(An-24) 6トン級 93
IL-76/78 40トン級 4+

※Global Security他参照

空自の輸送機総勢が C-1(6〜8トンくらいの搭載量)・25機、C-130・15機ということを考えると大まかに感じは掴めるだろう。しかも空自はこの中から米軍支援やイラク派遣にそれなりの数回さなきゃ行けないため、中国国内で継続的活動をしようとしても、出せる数が限定的となる。たぶん中国はそのへんも見越して「みんなが傷つかないで少しずつ実を得るお仕事」を見つけてきたのではないかという気がする。もちろん現場は常に苦労することになるので、空自の人には「お疲れさまです」というほかないのだけれども