おれにはアフタヌーンのことが分からない

今月号(2007年1月号)のカラスヤサトシをぱらぱらと読み終え、ふと左のカラーページを見ると読者プレゼントのコーナーである。Wiiとかオリジナルグッズがあってさ、まあそれはいいんですよ。んでその中になぜかマイルス・デイビスカインド・オブ・ブルー(紙ジャケット仕様)が混じってんの。これ読者に訴求すんのかあ?という疑問しか浮かびませんでした。ソニーのCDだからなあ、パドルホイールあたりと違って資本関係もないしなあ。よくわからん。

とはいえ、もしキーワードリンクなんかを辿ってきたアフタヌーン読者の人がいたらお勧めしますけどね。「定番の超名盤」という煽りは間違っていないしね。全体的に押さえた曲想ながら、各アーティストのソロをしみじみ聴かせる(モードジャズだから当然ではあるんだが)しっとりとした良いアルバムです。個人的には3曲目、Blue in Greenの妙なテンションがたまりません。ピアノと管楽器が交互に前に出ていくその交代の瞬間の緊張感がいい。あと4曲目のAll Bluesな。ピアノとベースが執拗に主題を演奏しつつ管楽器と絡んでいる感じが楽しい。冬の夜長に酒飲みながら聞くには間違いのない一枚であります。