いまさら最新号のハチクロ読んだ

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一歩間違えると「覚兵衛物語」(『新装版 おれは権現 (講談社文庫)司馬遼太郎・所収)だと思いました。期せずして(というか期されていても怖い)この2作品はちょうどベクトルが真逆で、「義理と人情秤に掛けりゃ義理が重たい男の世界」っつうことで、ついに一生をかけても一つの作品をも仕上げることの出来なかったサイ八(飯田覚兵衛)と、人情が重いよっていうことで作品を作り続けようとするはぐ(とその周辺)は見事なコントラストを成しているように思います(関係妄想)。
そもそもハチクロの登場人物はみんな人情というか愛憎をブースターに美術と向き合っている。魅入られちゃって美術やってますっていう人がいないのがリアリティーを担保しているものの、僕にとってどこか食い足りない気がするのはそのせいか。
しかしこのストーリー展開はフラグ立てまくってマルチ攻略を目指していたら、いきなり一番伏線が解かれないルートが開けてきた感じ。