ラノベの段落変更はたぶんマンガのコマ割り

読者の身近にある具体的映像を示す記号を詰め込むことによって、読者の「ビジュアル解凍」時間を短縮し、さらにローカライズされた記号で飾り付けることで、書かれた内容がさも読者に近いものであると思わせるための、おそらくは無自覚のうちに形成された工夫が凝らされているものなのだ。

ケータイ小説は読むものじゃなくて見るものなんだ。 - こころ世代のテンノーゲーム

何年か前に友達としゃべってた時に「なんでラノベってあんなに頻繁に段落が変わるんだろうね」という話を思い出した。統計とって調べてみたわけではないけれど、ラノベでは一行ごとの段落変更もざら。んで、そのときに場にあった電撃のなんかをみんなで見ながらぼけぼけ考えた結論は、「段落=マンガのコマだと考えると段落変更はコマ割りじゃね?」というものだった。実際、なんとなく白紙の紙にそのラノベの1ページの段落を割り付けてみるとしっくりきて、「へー」とかなってその場はお開きだったけれども、ケータイ小説って言うのもたぶん似たような感じなんだろうと思う。ラノベを読む層にとってイメージを喚起しやすい媒体というのがマンガである事が多いのと同じように、ケータイ小説の文体によって喚起させられるイメージと同じような「イメージ喚起装置」があって、それはたぶんケータイのメールなんじゃないかなと思った。

まあでもみんな似たようなこと考えてるな
2007-02-13 - milkyhorse(Rosebud Side) - 美少女ゲーム年代記