オーストラリア海軍の方向性がようやく定まったらしい

キャンベラ――オーストラリアのハワード首相は20日、アジア太平洋などでの地域紛争、人道支援に備えスペインから新型の海軍艦艇5隻を110億豪州ドル(約1兆1440億円)で調達する方針を明らかにした。

対空戦闘重視の駆逐艦3隻、水陸両用艦艇2隻となっている。豪州政府は日米が進めるミサイル防衛計画への参加を検討しているが、導入を計画する駆逐艦には同計画のミサイル配備も可能としている。

[http://www.cnn.co.jp/world/CNN200706200026.html:title=CNN.co.jp : 豪州が新型駆逐艦を調達へ、ミサイル防衛計画にも対応

現用のFFG(防空艦)アデレード級の後継をどうするか、この10年常に艦船趣味界隈をにぎわせていた豪州海軍だけれど、どうやらMDの絡みもあってアルバロ・デ・バサン級(参考1)(参考2)を導入することを決定したようだ。ANZAC級の対空強化改修とか色々言われてましたが、MD真面目にやるつもりならこれ以上安上がりな選択肢はないから、妥当な線だと言えるのだろう。気になるのは両用艦艇の方で、1000人輸送可能という能力と、以前からささやかれていた20000トン級の全通甲板揚陸艦取得計画を併せて考えると、ファン・カルロス1世級(参考1)の導入ってことになるのだけれども、ついでに艦載固定翼機部隊も復活させるつもりなんだろうか?

しかし、再就役してまだ10年経たない(ただし就役からは35年ほど経つ)カニンブラ級は繋ぎ以外の何者でもなかったなあと思うにつけ、6年かけた改装は長すぎると思いました。ブリテン臭漂う変態兵器として末永く活躍して欲しかった。まあフィジーに派兵したり、インド洋大津波の救援活動したり、リリーフとしては抜群を見せているわけですがまあ。