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ふたつのスピカ 12 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

買いそびれていたのを購入。
学園ドラマ全開で、「夏休みの思い出」たっぷりと描きつつ、全体のストーリもうまく転がせていると思う。ただやっぱり自分で以前書いた、「目指しているものが宇宙でなくてもいい感」があるので、もうこの作品はそういうものだと思って付き合っていくしかないのだと思った。

あとあんまり本筋とは関係ないとこで、ライオンさんが引いたガガーリンの言葉をよんで、ベンヤミンの歴史哲学テーゼの第?テーゼを思い出しました。

今の私達にとって夢でしかないことも、未来の人々にはごく当たりまえのことになるだろう。しかし私たちの時代にも幸運はあったのだ。宇宙への、第一歩を記すことができたという幸運だ

「人間の感情のもっとも注目するべき特質のひとつは」、とロッツェはいう、「個々人としては多くの我欲があるにもかかわらず、人間全体としては現在が未来に対して羨望をおぼえないことだ」。よく考えてみるとわかるが、ぼくらがはぐくむ幸福のイメージには、時代の色――この時代のなかへぼくらを追い込んだのは、ぼくら自身の生活の過程である――が、隅から隅までしみついている。ぼくらの羨望をよびさましうる幸福は、ぼくらと語りあう可能性があった人間や、ぼくらに身をゆだねる可能性があった女とともに、ぼくらが呼吸した空気のなかにしかない。いいかえれば、幸福のイメージには、解放のイメージがかたく結びついている。

ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)

ふたつのスピカ 12 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

ふたつのスピカ 12 (MFコミックス フラッパーシリーズ)