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『北京の55日』

ということで、義和団の乱熱が高まったので、子供のころに見たきり『北京の55日』をレンタルしてきた。小学生の頃はだいたい下校→テレ東の再放送映画→日テレの刑事ドラマ再放送がTBSの再放送時代劇→17時前後の各局の子供向け番組というテレビ生活を送っていたので、変な見方をしたいわゆる名画が結構ある。いやB級C級はもっと多いんだけれども。

それはおいといて『北京の55日』。ヒーローがいて、ヒロインがいて、頼りになる味方と不気味な敵がいて、それを大セットとエキストラが存分に支えている。手堅すぎる感はあるが、いやなかなか良くできた娯楽映画だと思いました。義和団の火薬庫を爆破するためにルイス少佐(チャールトン・ヘストン)以下、連合軍の面々が変装するシーンがあるのですが、結構緊張感のあるシークエンスなのに、西洋人が義和団の服を着ても明らかに体のサイズが違い、どう見ても変装になっていないところが『007は二度死ぬ』など思い出させ、おかしかったです。あと、義和団を支援し攘夷を目指すTuan皇太子役のロバート・ヘルプマンの怪演が非常に印象に残りました。オーストラリアは優れたゲイ俳優の揺籃地だな!

なお、ほぼ冒頭からルイス少佐の部下の娘の混血の少女が出てくるのですが、これがどういう意味のある登場人物なのか今ひとつピンと来ていなかったところ、こちらの方の「要するに騎兵隊映画の変形だ」という指摘で、目から鱗が落ちました。

米軍の行動ばかりを写し、まるで城壁の攻防戦のみが攻防の焦点みたいに見えるとか、柴中佐の扱いが軽すぎるとか、中国人クリスチャンのことが一切描かれていないとか、ロシア人が憎まれ役なのは制作時の時節柄かよとか、いろいろ突っ込みどころも多いけれども、全体的に楽しめる映画名のは間違いありません。

北京の55日 デジタルニューマスター版 [DVD]

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