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特攻機の命中率うんぬん

http://d.hatena.ne.jp/fuldagap/20061115#p1から疑問に思っていた特攻機の命中率やら命中効果率なんやらの話ですが、『大本営海軍部 (文庫版航空戦史シリーズ (21))』に戦後米軍の記録と照らし合わせての調査が出ているので引用。なおこの本の初版は昭和49年(1974年)に戦史刊行会企画部によって出版されている。また、調査自体は安延多計夫大佐が行ったもので、これは時事通信によって刊行された『日本海軍航空史』に所収されている由。

作戦期間別 特攻実施機数 体当たり機数 至近弾となった機数 命中率 奏功率 被害艦数
比島作戦、硫黄島作戦、および丹作戦 568 111 43 19.5% 27.1% 129
沖縄作戦 1951 133 123 6.8% 13.4% 229
全作戦総合 2438 244 166 10% 16.5% 358

※なお、機数は陸海軍合計だが、陸軍機については確定したものではない。この奏功率とは命中機数と至近弾機数の合計を延べ出撃機数で割ったもの。

自分への参考のため南太平洋海戦の日本海軍第3艦隊の数字(wikipediaの南太平洋海戦の項による)と比較してみる。

第1次攻撃隊62機(艦攻20機、艦爆21機、零戦21機)

命中:航空魚雷2本、250kg爆弾6発=魚雷10%、爆弾28.6%


第2次攻撃隊44機(艦攻16機、艦爆19機、零戦9機)

命中:250kg爆弾3発=魚雷0%、爆弾15.8%

至近弾がどれくらい出ているのか分かりませんが、まあこんなもんだろうなあという数字ですな。日本軍の錬度低下と米軍の防空システム強化を考え併せると、軍首脳が特攻しか道がないと思うのも一理はある感じに……。しかし、桜花の戦績を鑑みるだに、HS293とかフリッツX作れたとしても、あんまり効果無かったんだろうしなあ……。どうしようもないなこれは。