The Shape of Jazz to Come-NEW JAZZ 2006総感想メモ
渋さ知らズ→菊地雅章The Slash Trio→菊地成孔クインテットライブダブ→Joshua Redman Elastic Band→Gilles Perterson→須永辰緒→Nicola Conte Jazz Combo→(休憩)→quasimode
- 上記のとおり渋さはよかった。今までスタンディングで聞いたことなかったけど、立ってると思わず踊る、叫びながら。
- 渋さは退場の仕方も見事なのでアンコールのタイミングをいつも失う
- フリージャズは緊張感というか、演奏者のテンションのやりとりを効くものだと思っているので菊地雅章The Slash Trioを立ったままどう聞けばいいかわからんかった。
- サックスの方の菊地の人は、生で聞くの初めて。フリーっぽいというか『南米のエリザベス・テーラー』の「ラウンジタイム」みたいなやつがほとんどで、1曲曲名を思い出せないスタンダードやってた。この人はプレイヤーというよりはコンポーザー兼超一流のアジテーターなんだなー、と思った。
- サブステージの方での演奏で、客が満ちあふれていた。当然予期されるべき状態だと思うが主催者の選択を疑う。
- ジョシュア・レッドマンのサックスはすごかった。ドラムもバスドラムがかっこよかった。アンコールも当然だと思う。
- DJプレイというのを聞くのは初めてだったのでジャイルズ・ピーターソンも須永辰緒も興味深かった。のりたい人をのせていくっつう感じ?
- ニコラ・コンテよかった。ラテンの香りがしつつ垢抜けたノリのいいプレイで、まあイタリアン人のやるヨーロッパジャズだな、と分かりやすく偏見を強化する機会になりました。ドラムのロレンツォ・トゥッチ(Lorenzo Tucci)が素晴らしい。確かボルトロとボッソのアルバムでドラムやってた人だよな。手数が多くて、一人でドラムとパーカッションの音だしてた。
- quasimodeはアルバムの『oneself-LIKENESS』がかっこよかったので、どんなもんかと思っていましたが、ライブで見るとちょっともたついた印象。まだ若そうなんでこれからか。
全体の印象として
- コンセプトがよくわからん。「今どきのジャズ」なら直球のジャズファンクのバンドがいてもいいと思うし、「踊れるジャズ」ならフリー系はいらないよなあ
- 音響が悪い。いや、会場の性質上しょうがないと思うんだけど、ピアノと管楽器の抜けのいいところが聞こえない。低音はすごい聞こえて来るんだけど。
- 各演奏者の水準は高いのに、来年なくても不思議じゃないなと思わせるイベントでした