『暁の出撃』がリメイク

米映画会社ユニバーサル・ピクチャーズは8月31日、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が、第二次世界大戦中の英空軍による対ドイツ作戦にまつわる実話を脚色した「暁の出撃」(1954年、マイケル・アンダーソン監督)のリメイク版を製作すると発表した。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200609040017.html

反跳爆弾や超大型爆弾を駆使してドイツの重要目標を次々と(というほど順調じゃないけど)破壊した第617爆撃中隊を描いて戦争映画の名作といわれる、『暁の出撃』がリメイクされるということで、非常に楽しみである。でも一番楽しみなのは原作本が再訳・再出版されないかなあということ。元々の原作本は今はなき朝日ソノラマ文庫から出ており、朝日ソノラマの常として訳が硬く、誤字が多い。リメイクに併せてもう少しマシなのがでるといいなと思う次第である。
しかし、原作本では、第617爆撃中隊のダム爆撃のおかげで、時ならぬ水害に被災したルール工業地帯の住人たちは、第617爆撃中隊を別に恨んでいない、みたいな記述があるのだが、本当かなあどうしても思ってしまう。やっぱバーターなのかなあ。「そっちの戦争犯罪は恨まないから、こっちの戦争犯罪は全部ナチスのせいね」みたいな。

暁の出撃 (新戦史シリーズ)

暁の出撃 (新戦史シリーズ)