全自動資本主義だ!

昨日と今日の日経金融新聞一面に、「アルゴリズム取引」なるものの特集が掲載されていた。このアルゴリズム取引とはどういうものか、該当記事はネットに上がっていないので、それを記事を紹介するコラムから引用する。

http://www.nikkei.co.jp/ks/desk/20060215b192f000_15.html
アルゴリズム取引とは、数理モデルに従って株式売買発注のタイミングや数量を決める仕組みで、米国では機関投資家取引の主役になりつつあるものです

数理モデルに従った売買というのは、素朴に考えると、昔からあるテクニカル分析の高等なやつか、という気になるのだが、記事を読む限りではもうちょっと複雑な感じのようだ。各銘柄同士の連関を計算に入れたり、自己の売買がきっかけで値が動いてしまわないように、取引を小口化したりするそうだ。しかも、条件決定をしておけば、人の手を介さずPC上のプログラムが自動的に売買執行をする。個人投資家の中には、自らプログラミングして(まったくのオリジナルかは不明)、24時間自動稼動するシステムを作り資産を増やした人物もいるという。

んで、記事の要旨としては、このアルゴリズム取引の本場はアメリカだが、最近日本にこれを導入しようとする動きが強まっていること。導入が進んで小口売買の件数が増加すれば、東証のシステムに負荷がかかるだろうことなどが書いてあった。

まるで『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』の第14話「全自動資本主義」である。事実は小説より奇なり、というよりも、資本主義の加速力はクリエーターの想像力を超えている、というところか。