ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
( ゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚д゚)
(つд⊂)ゴシゴシ
(;゚ Д゚)<なにこの『きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)』
正統なビルドゥングスロマンであり真っ当なジュブナイルなんだけれども、最善の選択肢を選ぶと善きものがすべて手に入ります、という展開には正直がっくり来た。
西尾維新さん「戯言シリーズ」完結
「僕にとっては、世界=物語で、身近で閉じた世界が物語そのもの。『セカイ系』と言うが、逆に、そうでない問題って小説になるの? と聞きたいくらい」
と西尾維新は言うし、また『ネコソギラジカル』にも「だって世界って終わらないじゃないですか」っていうセリフがあるわけですが、たぶんここが僕の感覚と合わない点なのだろう。いや、世界って簡単に終るじゃないですか。簡単に終ってしかもそのあとなおずるずると生き続けなくちゃいけないじゃないですか。そのときに何とどう折り合うのっていうのはすごく小説しているテーマだと思います。
あと玖渚は思ったよりも普通の痛い女の子、というか、能力というか脳力さえ除けば結構いるぞこういうの。
そしてネコソギラジカルを読み終えたときに去来した既読作品たちについてチラシの裏っぽく
- 惚れた女のために一緒に麻薬中毒になって堕ちていった沢村先生(@ブラディドール)は本当に優しい人なのだということがわかった。
- 2回くらい世界が終っちゃった後でもなお職業人として生きたジョージ(とサーカスの機関員の人々)は本当に偉い。そして考えるだにカーラ(非灰色の魔女)はひどいやつだな
- 友情を確認できるという友情というのはどこかべたついた感じがある。つまりテリー・レノックスとマーロウよりも、大鹿マロイとマーロウの関係の方が本当はロマンチックなのではないだろうか。
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/08
- メディア: 新書
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