どうか私達の傍を素通りして、私達の幸福を許して下さい!

原理主義非モテ陣営の人々はよく、「俺達をほっといてくれ」と主張されていますけれども、実はこの「他人から干渉を受けにくい人間関係を築く」ということにも、コミュニケーションスキルは大きく関わってくるような気がします。アプリオリな人間関係(って結構危ない用法ですが)というものは毀誉褒貶含めたいじりいじられる関係なわけで、必要以上の交流を持たないドライな人間関係というのは少し人工的な、近代的・都市的な人間関係だと思うんですよ。だから逆説的に、モテよりも非モテ(として静かに生きていくこと)こそにコミュニケーションスキルが必要なんじゃないでしょうか。自分に興味を抱かれないために空気を読む、という形での。
そういえば中川いさみの『大人袋』の欄外ネタで「思いやりがある人というのは人の気持ちがわかる人のことだが、わかったうえで踏みにじれるのもそういう人」(大意)というのがあったなあ。