人類最強

上記「戯言使い」シリーズには、哀川潤という「人類最強の請負人」という称号を持ったキャラクターがでてくるのですが、作品世界の因果律の中で最強っていう感じがして、存在として至高であり最強っていう形で、その最強性が作品の隅々にまでいきわたっているという感じがしない。それはつまり、この作品世界ではあくまで著者がキャラクターの上位存在だからなんだと思うんですけどね。
そのへん、すべて突き抜けてしまって最強というとやはり魔界都市新宿の魔界医師メフィストがその名にふさわしいんじゃないでしょうか。アカシックレコードに立ち向かったりするし。あと、エロス&バイオレンスの巨匠、西村寿行先生(敢えて敬称つける方向で)の生み出した最強キャラクターっていうか、凶悪な「思念」の使い手、仙石文蔵爺さんもいれてもいいかもしれない。古代樹とか変性人類とか宇宙人とかとコミュニケートするのみならず、ソ連(時代設定が古いのです)の強制収容所全体に催眠をかけるべく、褌一丁で大地に降り立ち、鼓を叩きながら踊りまくるというその絵面だけでも最強の名にふさわしい気がします。
ええまあ生物最強=範馬勇次郎についてはパスで。すべてを肉体で粉砕するっていうのは確かに最強なんですけれども少し意味合いが違うような気がするので。